ご挨拶が大変遅くなりました。
あけましておめでとうございます。
いよいよ2014年がはじまりましたね。
みなさんもお仕事、学校(もしくは年中無休の主婦業)がすでに始動しているかと思います。
fraternitéも開業から2回目の年明けを迎えました。
まだまだ至らないところがたくさんあるかと思いますが、少しでもみなさんのご希望に沿えるよう、誠心誠意日々の業務にあたらせていただければと思います。
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さて今回は、少し【和】テイストなブログを書かせていただこうと思います。
といいますのも、私だけかもしれませんが、新年ほど日本らしい文化を感じる機会はないと思うのです。
鏡餅やしめ飾り、門松などは、以前に比べれば見掛けることも少なくはなっているのでしょうが、
依然、日本のお正月には欠かせません。
そんな印象からでしょうか、私にとってのお正月とは、日本の文化を再認識するよい機会となっております。
そこで。
ジャポニズムを感じる新年にふさわしいブログとして、
日本人の叡智が生んだ伝統工芸品について、ここで一席設けさせていただこうと思います。
曲げわっぱ…?
みなさん、ご存知でしょうか?
最近ではNHK朝の連続テレビ小説『ごちそうさん』のお弁当のシーンにたびたび登場して人気急上昇のようですが、wiki先生の力を借りて詳しくご説明すると、
スギやヒノキなどの薄板を曲げて作られる円筒形の木製の箱で、おもに弁当箱や米びつなどに使用されています。
日本各地で薄板を曲げて作る伝統工芸品はあるのですが、【曲げわっぱ】と呼べるのは秋田県大館市の秋田杉を使用したものだけのようです。
ではなぜ日本古来から曲げわっぱが使われてきたかと言いますと、秋田杉が本来持っている吸湿性、芳香、殺菌効果によってご飯がより一層美味しくなるだけではなく、ご飯が傷みにくく、軽量で持ち運びがしやすいといった実用品としての利点、さらに秋田杉の美しい木目と色合い、香りの良さ、普遍的なデザイン等が再認識されている…
そうです。
そんなウンチクに惹かれ、曲げわっぱについてアレコレと調べに調べたところ…
最近では取り扱いの手軽さを求める市場に対応するため、
内側にウレタン塗装を施している商品がほとんどであることを知りました。
ウレタン塗装をしてしまったら、秋田杉本来の【良さ】が活かされていない、
ただの木製のお弁当箱じゃないか!
だけれども、きっと日本のどこかに、昔ながらの無塗装の曲げわっぱを作っている工房があるに違いない!
と希望を捨てずに調べていたところ、見付けました!ありました!
さらにここでは、ワークショップを開催しているとのこと。
と思い、予約を試みるものの、なかなかとれません。
かれこれ2度、予約が取れずに涙をのみました。
しかし今回、3度目の正直!
やっとやっと予約を取ることに成功しました!!
感涙…
いよいよ人生初の曲げわっぱ、しかも世界に1つだけの【自分製】を手に入れるワークショップへと参加いたしました。
…が、思いのほか、大変でした。
受付を済ませて手渡された丸弁当らしきコチラ。
すでにほぼ完成形~♪
と思いきや、
「木を曲げるという少し時間のかかる工程のみが完了している【曲げわっぱ】のパーツに過ぎません。すべてバラバラに外れます」
(えっ…!?)
「ではまず、曲げ、の工程を体験してみましょう!」
と言われ、あらかじめ80℃のお湯に浸けられた細長い秋田杉を手渡されました。
「型板のカーブに沿って一気に曲げましょう!」
かなり熱くて硬いし、メガネは木からの蒸気ですぐに曇り、アタフタしていると…
バキィィィッ!
ぐへぇ。
いとも簡単に折れました…
ワークショップ主催者さん曰く、
「普通、ここで折る人いないんですけどねー」
(…まぢっすか?)
さて、ここからいよいよワークショップは本番。
実際にお弁当箱を自分の手で組み立てていく工程に入るのですが、残念ながら写真はここまで。
実はこのあと、木のパーツを組み立て、やすりで磨き、桜の樺で曲げ部を縫い止めたり…
とてんやわんや。
説明を聞き逃すと大失敗に繋がるため、カメラの存在をすっかり忘れてしまうほどの猛集中。
汗をかきながら2時間ずーっと休む暇なく手を動かし、やっと、やっと、完成したのがコチラ。
まさかあそこまでミッチリと指導&ほぼゼロからの制作が体験できるとは思いもせず。
「最後の工程だけチョットだけネ」
というアリガチな子供だましのワークショップだと(失礼ながら)思っていたので、
充実した内容に良い意味でビックリ。
感動しました。
こんなにも自分の手でできるなんて。
こんなにも曲げわっぱの制作を深く体験できるなんて。
(出だしの曲げ体験でバッキリ折りましたけど)
本当に感激。
前々から欲しかった秋田杉のホンモノの曲げわっぱのお弁当箱を実際に自分の手で作ることができ、より一層、日々のお弁当に愛着が湧くこと間違いなし!
可愛くて素晴らしい【相棒】が完成いたしました。
親バカな面も否定できませんが(笑)、ひいき目ヌキにしても、ご飯(特にお米)は美味しい気がします。
私の舌に狂いがなければ、間違いなく、美味しいと思います。
ヨーロッパ輸入雑貨fraternitéでは、ヨーロッパ発の雑貨をみなさんにお届けするだけではなく、
古今東西、日本をはじめとする世界各国の良いモノをどんどんご紹介していきたいと思っております。